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日誌  過去の日誌

2020/09/28 月曜日 晴れ

 シエン社から口腔感染症脅威が届いた。100年前の中心感染論focal infection theoryが当時はなかった分子生物学で証拠固めして蘇っている。中心感染論は80年前に否定されたというのが米国歯科医師会や米国根管治療学会は公式見解ですが、根拠がないと一蹴している。頭を切り替えるには時間がかかりそうですが、この本の衝撃は大きい。

2020/09/10 木曜日 晴れ

 当院はレセプトオンライン請求をしています。医療機関に対する慰労金や感染予防機材を導入する助成金の申請はすぐに対応できオンライン請求の便利さを実感していました。そのため、来年3月からスタートするマイナンバーカードによる受給資格確認のシステムも早々に申し込みました。ところがレセコンを提供している会社に問い合わせると、厚労省が勝手にスケジュールを決めて騒いでいるだけで、とても間に合わないだろうとのこと。その証拠に、現行の保険者と支払基金のコンピュータもすり合わせが十分にできていないようで、今日レセプトを送信すると、1件受給者番号の間違いがあると画面に出てきました。当院の入力ミスがあったのかと考え、患者さんご本人に問い合わせると間違いないとのこと。それではと保険者に問い合わせると、他の医療機関からも同じ問い合わせがあったようで、すぐ間違いありませんとの返事。オンライン資格確認システムは保険証番号の写し間違い、資格期限切れが防げるというのが一番の売り文句であるにもかかわらず、現行の保険者と支払基金コンピュータのすり合わせさえできていないとなると、来年から始まる資格確認システムでは、受付の段階ではじかれてしまう事例が発生し、来院された患者さんに受給資格がありませんと告げることになりかねません。どうやら、現場のIT技術者が圧倒的に不足していると考えざるをえません。支払基金の対応ものんびりしたもので、保険者がそういっているのなら、エラーを含めて送ってもらって結構ですとのこと。おいおい、原因はどこにあったのか調べて、修正するつもりはないのかい?と疑問がわいてきました。コロナ対策の10万円を国民全員に配るときも行政のデジタル化の遅れが露呈しましたが、この調子だと来年の資格確認システム導入でも大混乱が起こり、結局今まで通りの方法になるのではないでしょうか?国民の側も行政のIT化についていけていない状態で、デジタル教育が決定的に遅れてしまっており、もはや取り返しのつかないことになっているのではないかと危惧します。

※翌日支払基金から電話があり、いまシステムを構築中だとのこと、しばらくかかりそうで、来月以降同じエラー表示がでてもそのまま請求してくれとのことでした。

2020/08/30 日曜日 晴れ

昨年年4月の日誌に、あと2030年すれば鋳造冠は無くなるだろうと書きましたが、歯科医療におけるデジタル化と脱メタルは思った以上に早く訪れそうです。9月から前歯にもCAD/CAM冠が導入されます。今年4月の診療報酬改定で印象(型どり)がデジタル化(写真データ)されるとのうわさがありましたが導入は見送られました。しかし、この勢いだと二年後には保険診療に導入されるかもしれません。400万円程する読み取り装置が必要ですが、口腔内で直接読み取ったデータに基づき、コンピュータで設計製作された冠(CAD/CAM冠)が装着される日が近いと思います。そうなると矯正治療もデジタル化されることになりそうです。インプラント、CBCT,マイクロスコープに続く歯科臨床の大変革の前夜を迎えているのだとおもいます。

 

 

2020/06/10水曜日 雨

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広島県と兵庫県で治療していたとのこと。治療用のファイルが折れ込んでいました

CBCT根の先の根管は複雑になっているようです

10ファイルを付けたセック01で折れたファイルの横にバイパスを作り、それをレシプロックファイルで拡大したあと超音波を使って除去しました。

症状が無くなったので根充しました

 

2020/05/04 月曜日 その後)

 小林千尋、戸田賀世著の『エンド難症例への挑戦』を再読。普通なら抜歯になるような歯をCBCTで診断、顕微鏡で根の中を見ながらマイクロエキスカで根尖部の汚染を除去することで保存できたケースがいくつものっています。この本にならって挑戦しているケースです。

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細菌の侵入を防ぐラバーダムをするための隔壁をすると下の歯に当たるほど歯冠が短いためインプラントは不向きです。抜歯すると取り外しの入れ歯になるので可能な限り保存したいとのご希望。

CBCT近心頬側根。根の先は黒くなっており骨が溶けています。2根管あるように見えます

口蓋根の根の先に白く詰め物がされています。その先が黒っぽくなりの骨が無くなっています。

水平的な切断写真では近心頬側根と口蓋根の間の骨が失われています。

 

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顕微鏡で口蓋根の中を見ながらマイクロエキスカで赤いガッタパーチャを除去しています

口蓋根(左端)の根に詰まっていたガッタパーチャは取れました。

一か月後、腫れや痛みが無くなったため根充しました。骨はまだ回復していません。

2020/05/19 火曜日 晴れ

 40年前(19802月)の森克栄先生の講演テープを聞きなおしています。矯正的挺出に伴う歯周組織の取り扱いや、アップライト,付着歯肉(歯肉移植)など学際的な考え方は少しも古びていないことに驚きます。テクニックや機材は大きく進歩したが、考え方自体はあまり変化がないように思えます。その後のセミナーや講演会で聞いたことが混ざり合っているため大博多ホールで聴いたことだけではありませんが、自分の臨床に大きな影響があった講演だったと思います。それも小佐々先生に博多の講演に行かせてもらったのがきっかけであり、九州歯科大学の保存学教室の故津覇実先生の推奨で、津覇先生の弓道部の先輩であった小佐々歯科に務めることになったこと、そもそも九州歯科に入学したのは高知大学の岡村収先生の下で北九州市八幡出身の高森道雄君と一緒に卒論を書いていたこと、一般教養の生物学でコンチキ号の冒険の話を岡村先生から聞いたことに興味を覚え数学専攻から生物学専攻に変えたことなどの偶然の出会いの結果です。この大筋に至る様々な出会いと交流があり、どの出会い一つとっても人生が変わっていただろうと思うとすべての出会った人々に懐かしさと感謝の念が沸いてきます。

2020/04/20 日曜日 晴れのち曇り

 新型コロナウイルス治療薬として期待されているアビガンはRNAウイルスを構成する4つの塩基の一つであるグアニン類似物質だとのこと。4つの塩基はアデニンとウラシル、 グアニンとシトシンで結合しています。アビガンはグアニンの代わりにシトシンと結合するためウイルスが増殖できなくなるとのこと。なお、レムデシベルはアデニン類似物質だとのことです。原理的にはよく効きそうであり、ウイルスの少ない初期に投与すれば効果的だと考えます。安易に投与すると余ったアビガンを妊婦などが服用するケースが出てくる可能性が排除できないので入院して医師の管理下での服用のみ認められているのだとのことです。羹に懲りて膾を吹くだと思います。

2020/04/08 水曜日 晴れ

 前回の日誌から一か月足らずで、コロナウイルス感染者が大きく増加しました。高知ではいったん12人で落ち着き3月の終わりには全員退院したとのニュースがありましたが、その翌日から毎日のように感染者がでて39人になってしまいました。歯科医院でもマスク、手袋、手指の消毒剤などが必須ですが、ゴム製品を作っているマレーシアからの輸出が止まったため、手袋、根管治療に使うラバーダムが不足し始めました。

2020/03/15 日曜日 晴れ

 古くなった診療台を入れ替えました。3年ほど前に大きく変わったとのことで多くのメカニックな部分がエレキに変わっていました。モリタの技術者がいつもは兵庫県を担当しているとのことでしたので、同級生のA君が佐用にいると話すと、以前はよく行っていたとのことでした。今もHPOを使っているのかな?

2020/03/13 金曜日 晴れ

 PCR検査について最も明確に説明してくれたのは、南国市出身の仲田洋美先生でした。検査によって感度、特異度が異なるが、コロナウイルスに対するPCR検査の感度は40%程度、特異度は90%程度なのだから、多くの人に実施するスクルーニング(ふるい分け)には使えない。これは医学部の3年生4年生で習うことだと手厳しい。医療界の天皇といわれている久史麿東大名誉教授に説教を垂れたおなごだと自称しています。YouTubeの文化人放送局で見ることができます。おすすめ。

2020/02/19 水曜日 晴れ

 下川公一先生のHPがまだ残っており、下記の日誌で記したケースが掲載されていました。下の日誌でガッタパーチャは根充材の誤りです。吸収したのはシーラーでガッタパーチャは根尖から出ていないようです。

根尖病変治療

      術前                              術後20
400401402403404
上顎の根の先が化膿しています。                   20年後根尖の黒い影が完全に
根尖部に黒い影が認められます。                   消えて良くなっています。  

 

2020/02/18 火曜日 曇りのち晴れ

 下川公一先生監修の「下川の臨床咬合」受講ノートが届いたので早速読んでみました。歯科臨床で最も議論のあるかみ合わせの問題について、独自の観察と考察にあふれた本で一度読んだだけでは消化できませんが、歯科臨床に対する他に類を見ない情熱が伝わってきます。下川先生の名前を初めて知ったのは、京都の小佐々歯科に勤務していた1980年2月16日。福岡の大博多ホールで開催された九州歯科大学同窓会主催の森克栄先生の講演会でスライド係をされていたのが下川先生でした。質問者を兼ねており、ご自分の症例から「感染根管で根尖の汚染を除去しようとするとどうしてもこうなる」と一ミリ程度ガッタパーチャが根尖から出たスライドを提示し、森先生から「こりゃやりすぎだよ」とコメントがあった場面が記憶に残っています。あれから40年、当時下川先生は35歳、森先生は45歳ぐらいだったと思います。15年ほど前だったか、高知に下川先生が講師としてお見えになったとき歓迎会の席でそのことをお話ししたところ、翌日の講演で「昔、偉い先生にやりすぎだといわれたケースがこうなった」と提示されたスライドで、オーバーしていたはずのガッタパーチャの上にセメント質が乗っており、あたかもわずかにアンダー根充のようになっているレントゲンに驚いたことがあります。その他3回ほど講演を聴く機会があり、著書も数冊読みましたが、今回はまた、強烈な印象の残る本です。下川先生は昨年暮れ逝去されました。合掌。

「下川エンド」20年の臨床長期症例でみるエンド治療成功への道

セミナーの受講記録。下川先生が目の前にいるよう。

この本で舌を挟んで微笑む方法を知りました

この本が出版された時の鮮烈な印象

藤田茂之前和歌山医科大学教授(現北大阪ほうせんか病院)に下川先生のエンドをどう思うかと問われて購入

 

2020/02/17 月曜日 晴れのち曇り、夜から雪

 上下の歯が当たっていない状態をオープンバイトといいます。前歯がオープンバイトになっているケースがほとんどで、指しゃぶりから始まり、飲み込むときに舌を突き出す癖に移行しているケースがほとんどだと考えられています。まれに犬歯から第一大臼歯にかけての横の歯がすいているケースがあります。

先日県外で顎外科前後の矯正を行った患者さんがそういう状態で来院されました。治療直後は噛んでいたとのことで治療後の後戻りを防ぐ保定装置をしていないとのことでしたので、矯正後の後戻りか舌癖によるオープンバイトだと考え咬合調整をしました。下図参照。全然違うと喜ばれましたが、一週間後に見ると少し当たる部分が少なくなっていました。もう少し咬合調整し、舌を口蓋につけるよう意識するようにしてもらったところ、その一週間後にはさらにかみ合わせが良くなったとのことでした。舌癖の指導の効果を実感しました。

 新型コロナウイルス肺炎が流行するかしないかのところにあります。インフルエンザと同じ対策をとるのが効果的だといわれています。花粉も飛び始めていますので花粉症予防もかねてマスク、手洗いを徹底すれば中国武漢のようなことにはならないのではと楽観しています。当院入口に、手指消毒のアルコール製剤ウエルパスを置いてありますので、来院前後にお使いいただければ幸いです。

 

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右は奥の端のみ当たっていました

前は左上下中切歯のみ当たっていました

左の奥の端が当たっていました。全体では奥の端の上下左右4本と前歯2本の6本しかが当たっていないため、食べるためには大きく顎を動かす必要がありました。

パノラマレントゲン写真。3年ほど前に外科矯正をしたとのこと。上下の顎を手術しています。

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咬合調整をして当たる場所が多くなっています

下顎

かみ合わせの調整で当たる場所が増えています。白く抜けているところが当たっています。

舌癖とオープンバイトの関係はドーソンの本で読んでいました。

 

2020令和2年/02/09 日曜日 晴れ

土曜日は東京歯科大学口腔外科片倉朗教授の講演会。この10年で口腔外科のガイドラインが整備され知識をアップデートする必要があるとのことで@抗菌剤の使用についてA顎が小さくなったことにより智歯抜歯時の舌神経の損傷が増えていることB抗凝固剤を服用している患者さんへの対応C口腔粘膜の疾患について講演された。時折ジョークを交えての御講演で大変面白く聴くことができました。私が事前の質問で出していたSAHO症候群についてもご説明があり、根尖病巣や金属アレルギーと関係のある掌蹠膿疱症は全体の14%程度であるとのことでした。皮膚科の雑誌を読んでかなりの割合だと思っていたので意外でしたが勉強になりました。帰ってすぐシエン社に『新・口腔外科はじめましょう』を注文しました。

 私が抗菌剤の使用を変えるきっかけになった本を出している岩田健太郎神戸大学医学部教授が新型コロナウイルスについての討論番組に出演していた。武漢の死亡率の異常な高さについて医療供給体制の不足のみでは説明できないように思える。混合感染かウイルスの変異があるのではないだろうか?

2月6日のBSフジプライムニュースで、中国人経済学者の柯隆氏が「武漢は四面楚歌の楚であること、言葉が違うので同じ中国でもすぐわかり差別される。気性の荒い土地柄なので暴動の中心になってきた歴史がある」との発言を興味深く聴きました。

 

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術前。矯正+漂白で機能と審美の回復を計画しました。

前歯が当たっていないため奥歯を守る役割を果たしていませんでした

矯正治療後

前歯同士が当たっています。奥歯を守ることができます

変色していた歯を漂白し、裏からコンポジットレジンで詰めました